労働者にとって、少しでも賃金が上がることが生活の手助けをしてくれます。
人々が生活を豊かにするためには、収入をアップする必要があります。
現在考えられているのは転職や副業での年収アップばかりです。
転職や副業が出来ない人はどうすればよいのでしょうか?
世界でも最低賃金のアップを求めて多くの人々が運動をしていますが、日本でも平成29年10月より全国的に最低賃金のアップが実施されます。
平均で25円、引き上げ率は3%です。
実施される金額は厚生労働省HPの地域別最低賃金の全国一覧にて確認が出来ます。
東京の場合は26円引き上げで958円、大阪は同じ26円引き上げで909円。
埼玉は871円、千葉は868円で同じく26円の引き上げです。
少しでも金額がアップするのは喜ばしいことではありますが・・・
政府は1000円を目標として掲げ、政策に取り組んでいるとのことだが、時間がかかれば世の中の流れも変わってきます。
アメリカでは最低賃金15ドルアップの運動が行われてきました。
その金額の提示は一体何年から始まっているのでしょうか。
時代が変われば物価が変わります。
数年前に提示した最低賃金は数年前の物価に対してです。
アメリカでも2017年の後半で引き上げ実施が行われるようなのですが、NYの場合現行で7.25ドルから11ドルへの引き上げでは十分ではないという味方もあるようです。
例えば、国民の希望している15ドルへのアップが実施されたとして、それが5年後だったら?
おそらく物価も同じように上昇しているので、生活が楽になることはないのではと考えます。
国民が望んでいる金額を遅らせて実施することで、最低賃金がアップされた時代にマッチした額でなくても政府は大きな声で「君たちの望む通りにしたよ!」というでしょう。
現在の物価で時給1000円の生活がどれほどのものなのか、実際に経験している人しか知りえません。
けれど、決定している人たちは、その生活からは程遠い人たちです。
1000円の時給で8時間労働×20日だと、160,000円です。
16万円で生活をしなければならないけれど、市営や区営住宅などの所得に応じて家賃が設定される住まいはなかなか入ることが出来ません。
光熱費を最低限切り詰め、食費もメニューを考えながらなるべく安くあげ、同僚や友達との付き合いもせず、毎日仕事と家の往復の生活となるかもしれません。
楽しいと思えているなら良いですが、苦痛だと感じていれば精神的なダメージが大きいです。
私達が生きていく上で最も必要だと思うものは、生きていることで得られる喜びです。
人間は感情を持つ生き物です。
生きながらえるのに必死な最低限の賃金なのではなく、生きている喜びを得られる最低限の賃金としての金額を設定してほしいと望みます。